バックスピンのかけ方解説!プロみたいに戻るアプローチが打ちたい
プロゴルファーが打ったアイアンショットがグリーンをとらえて、1バウンド、2バウンド。そこでボールがギュッと止まってから、ボールが後ろへシュルシュル…と戻るショットを見ることがありますよね。
強いバックスピンのかかったボールでアマチュアゴルファーの憧れのショットです。こんな風なバックスピンのかかったショットを打つのはアマチュアでは無理なのでしょうか。
実はバックスピンをかけるためにはいくつかポイントがあります。アマチュアゴルファーでもプロみたいなバックスピンのきいたアプローチを打つために、何をすればいいのか、どんなやり方をすればいいのか見てみたいと思います。
バックスピンのかけ方!ボールがめっちゃ大事
バックスピンをかけるためにはまず技術よりも何よりも、道具から見直していく必要があります。
バックスピンはボールにかかっていると言っても過言ではありません。
バックスピンをかけるために選びたいボールは、いわゆるスピン系と呼ばれるボールです。
銘柄ではスリクソンのZ-starやタイトリストのPro-V1、ブリジストンのTOUR-B、キャロウェイのクロームソフト、テーラーメイドのTP5などのボールがあります。
実はどれもこれも1ダースで6,000円以上もするかなり高額なゴルフボールに分類されます。
その正体はウレタンの素材をボールの外側カバーに使っているもので、どれもスピンがよくかかるようになっています。
バックスピンをかけるためには、まずこのウレタンカバーのボールをチョイスしなければいけないんです。
バックスピンをかけるためにウェッジにひと手間
続いてバックスピンをかけるための大切な道具であるウェッジ。
ロフトの大きなものであるほどバックスピン量が増えるため、一般的には58度のウェッジが向いています。
またフェースに食いつきやすいのがノーメッキのウェッジなので、錆びやすく管理に手間がかかるノーメッキのウェッジでもいい!と言う方はぜひノーメッキのウェッジを選んでいただきたいと思います。
あともう1つ大切なポイントが、ウェッジの手入れです。打つ前にはしっかりフェース面を磨いて、溝に入り込んだ芝のカスなどを取り除くようにしましょう。
実はこのひと手間をかけるだけで、スピンがかなり入りやすくなるので、手間を惜しまずフェース面と溝を磨きましょう。
バックスピンをかける打ち方は?
ボールとウェッジの準備ができたら、次はいよいよバックスピンをかけるための打ち方です。
バックスピンをかけるためのスイングを見ていきましょう。
スタンスはややオープン&フェースは開く
まず構えは目標に対してややオープンに構えます。
そしてフェースを開いてロフトを増やしてあげましょう。これでボールにバックスピンを強くかけるための準備のアドレスが完了しました。
次にボールを打つとき、ボールを飛ばしたい方向にクラブを振り抜いていくのが基本です。
しかしバックスピンをかけたいときは、スタンスに沿ってスイングをするのがポイントです。ボールの飛ばしたい方向に対して、クラブが外から入って内側へ抜けていく「アウトサイドイン」のスイングをしていきましょう。
バックスピンをかけるには残り距離も大切
バックスピンをかけるためにはグリーンまで残った距離も大切な要素の1つです。さすがにグリーンまで10ヤード程の距離しかなければ、強いバックスピンをかけるのも難しくなってしまいますからね。
そのためウェッジでのフルショットの距離の60~70%程度の距離が残っているのが理想です。
これならウェッジでしっかり振り抜いていけて、かつ、アウトサイドインのスイングでロフトを増やして打てば、ちょうどグリーンが狙える飛距離になるためです。
バックスピンがかかりやすいライはフェアウェイ
バックスピンをかけるためにはライも大切で、一番いいのがフェアウェイからのショットです。
理由はフェースとボールの間に芝や砂などが入りこんでしまうと、ボールに回転がかからずバックスピンで止まってくれません。
ラフからのショットの場合は、バックスピンをかけるのは非常に難しいので潔く転がしアプローチ狙いに切り替えた方が無難です。
憧れのバックスピンをかけて見よう
憧れのバックスピンのかけ方、いかがでしたか?
道具やスイングを見直して、プロみたいなかっこいいバックスピンを狙ってみてくださいね。
強いバックスピンで戻るボールが打てるようになると、仲間のゴルファーから「おおっ!」と歓声があがること請け合いです。
レギュレーション違反だけどこんなウェッジも
ちょっと話が脱線しますが、ウェッジにはレギュレーション違反のウェッジも存在します。強烈にバックスピンをかけるために形状に工夫がされているウェッジです。
普通のウェッジではフェース面があって、溝が彫られているような形状になっています。しかし逆に溝ではなくライン上にフェース面が飛び出している「強制的にスピンをかけるためのウェッジ」というものもあります。
競技などではもちろん使えませんが、手っ取り早くバックスピンをかけたい!という方にはこういう道具をチョイスするのも1つの手かもしれません。
ただしボールのカバーがすぐダメになる、という噂もありますので使用は自己責任でお願いします。