飛び系アイアンとノーマルアイアンはどっちがいいの?

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飛び系アイアンと呼ばれるロフトが立っており飛距離が狙えるアイアンと、ロフトが大き目のノーマルロフトのアイアン。

いざアイアンを購入しようとしたときに、どっちのアイアンが良いんだろう……と迷ってしまうケースも多いものです。

飛び系アイアンとノーマルアイアンでは結局どちらのアイアンを選べばいいのでしょうか。

飛び系アイアンとノーマルロフトのアイアンは狙った性能が違う

まず飛び系かノーマルロフトか、というアイアンの悩みどころですが、それぞれのアイアンで「どちらがいい」というものではありません。まして初心者はこっち、ベテランはこっち、とも言い切れないのが現状です。

というのも、飛び系アイアンには飛び系アイアンの、ノーマルロフトのアイアンにはノーマルロフトアイアンの狙っている性能が違うからです。

飛び系アイアンはアイアンのロフト角を立てて、アイアンでも飛距離が狙えるように設計されています。またノーマルロフトのアイアンはロフト角が大きく、飛距離の階段が狙いやすいようになっています。

ちなみに飛び系アイアンとノーマルロフトのアイアンのロフト角を比較した表がこちらです。
(テーラーメイドのSIMMAXアイアンとP760アイアンでの比較)

種類 \ 番手 5番 6番 7番 8番 9番 PW
SIM MAX 21.5 25.0 28.5 32.5 38 43
P760 25.5 29.0 33.0 37.0 41.5 46.0

SIMとP760では番手が1つくらい違うのが分かりますよね。

あくまでテーラーメイドのアイアンでの比較ですが、他メーカーに目を向ければさらにロフトの立っているアイアンもありますし、ロフトの大きなアイアンもあります。

アイアンの番手とロフト角は種類によって違う!?

飛び系アイアンのメリット

飛び系アイアンのメリットを見てみましょう。ロフトがかなり立っているために、アイアンでも飛距離が狙えるのが大きなメリットです。

男性ゴルファーならば5番アイアンで200ヤードを超えるロングショットも狙えてしまいます。ウッド系が苦手なゴルファーはアイアンで飛距離を稼げるのは嬉しいポイントですね。

また短い番手で遠い距離が狙えるのもメリットの1つです。ノーマルロフトのアイアンなら6番アイアンを握らなければいけない距離でも、飛び系アイアンで7番アイアンで狙える、というのは精神的にもものすごく楽にショットができます。

飛び系アイアンのデメリット

飛び系アイアンのデメリットは、PWのロフト角が大きくなるためウェッジとの飛距離の階段が作りにくい点でしょう。例えばアプローチウェッジで50度のものを持っていたとしても、PWとのロフト角差は7度。

狙える飛距離が空いてしまうため、もう1本ウェッジを用意した方が良い場面が出てきます。

PWとアプローチウェッジのロフト差を埋めるためのギャップウェッジも販売されていますよね。

飛び系アイアンを選ぶときの注意点

飛び系アイアンを選ぶときにぜひ注意してもらいたいポイントがあります。

1つ目は5番アイアンや6番アイアンと、ユーティリティやウッド類の距離かぶりです。

SIM MAXを例に取ると21.5度の5番アイアン、25.0度の6番アイアンがありますが、4番ユーティリティや5番ユーティリティ、5番ウッドとロフト角が重なります。ボールの高さや打てる場面などは変わってきますが、上級者でない限り使い分けてショットする機会は少ないんです。そのため打ちやすいウッドやユーティリティばかり使って、5番6番アイアンはバッグに入っているだけ、になっている方も。

また逆にピッチングウェッジと他のウェッジとの距離差を埋めるのも注意したいポイントです。SIM MAXのピッチングウェッジは43度のロフト角なのに、52度と56度のウェッジしか持っていないとなると大変です。

ピッチングウェッジと52度の間を埋めるために全てピッチングウェッジでコントロールショットをしていかなければなりません。飛距離の階段を作れるようにクラブセッティングを考えなければいけないんですね。

ノーマルロフトアイアンのメリット

ノーマルロフトのアイアンのメリットは番手ごとに狙った飛距離を打っていきやすいのがポイントです。飛び系アイアンだと番手間の飛距離が空きすぎてしまって、距離によってはこちらでは飛びすぎる、こちらでは距離が足りない、という場面もあります。

ノーマルロフトのアイアンならばこうした番手間の飛距離差が小さくて済むので、より正確な距離を狙って打っていけるメリットがあります。

ノーマルロフトアイアンのデメリット

ノーマルロフトのアイアンのデメリットは選べる種類が少ないところでしょう。

各社とも飛び系と呼ばれるロフトが立ったアイアンをたくさんリリースしており、ノーマルロフトのアイアンの種類が少ないのが現状です。また飛び系アイアンにはボールが上がりやすい初心者に優しいモデルが多いのですが、ノーマルロフトのアイアンはミスへの寛容性がやや低めなモデルが多くなっています。

そのため初心者が一番最初に手に取るアイアンとしては、ノーマルロフトのアイアンはやや難易度が高くなってしまうんです。

ノーマルロフトアイアンを選ぶときの注意点

ノーマルロフトのアイアンはマッスルバックと呼ばれる操作性は高いけれど、ミスヒットに関してシビアという性格のアイアンが多いのも事実です。

そのため初心者がいきなりノーマルロフトのアイアンをチョイスしてしまうと、難しすぎて途中で挫折してしまう可能性も。ノーマルロフトでなるべく優しいアイアンを選びたい、という方は、ヘッドの背面がえぐれているキャビディバック(”CB”などと書かれている場合が多い)と呼ばれる形状のものを選ぶと、ミスに対する寛容性は大きくなります。

飛び系?ノーマル?あなたはどっちを選ぶ?

飛び系のアイアンかノーマルロフトのアイアンか。

それぞれにメリットやデメリットがありますので、自分の欲しい性能に合わせてアイアンを選んでみてくださいね。あなたはどっちのアイアンを選びますか?

とや

こんにちは、ライターのとやです。ゴルフに関するお役立ち情報やギア、コーデに至るまで幅広く発信していきます。初心者向けのことから、ちょっとコアな話まで、「読ん...

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