ウェッジのバンスって何だろう?
ウェッジにはロフト角ともう1つ大切な数字、バンス角というものがあるのをご存知でしょうか。
実はこのバンス角は「たくさんあればいい」というものではなく、覚えておくとウェッジ選びの大きな材料になる数字なんです。
バンスについての基本的な説明や役割などをチェックしていきたいと思います。
バンスとはソールの下の出っ張り
バンス角ってどれくらい?
ウェッジのバンス角は一般的に8度から12度となっているものが多いです。
10度のバンス角のものがウェッジのラインナップとしては標準くらいだと思っていただければ大丈夫です。
6~8度くらいがバンスが小さなモデル、12~14度くらいがバンスが大きなモデルです。
バンス角の大きいウェッジのメリットとデメリット
バンス角が大きくなると、ウェッジにどんな影響を与えるのでしょうか。
まずバンス角が大きくなると、柔らかいバンカーなどでヘッドがざっくりと刺さりにくくなります。バンスがリーディングエッジよりも先に砂に設置するので、ヘッドが砂の上を滑るような動きをしてくれます。柔らかい砂の上でも振り抜きが良くなるんですね。もちろん芝の上からでもソールが滑りやすいのでダフりのミスに強くなります。
対してデメリットは、硬い地面から打つときにはバンスが邪魔をするケースもあります。
バンスが大きいウェッジを地面にソールしてみると、バンスが出っ張っているためその分リーディングエッジが浮きます。その分ハンドファーストにインパクトしなければ、トップになる可能性が高くなってしまいます。硬い地面では出っ張ったバンスが邪魔をしてしまうんです。
バンス角が小さいウェッジのメリットとデメリット
バンス角が小さいウェッジはソールさせたときに、地面にリーディングエッジが近くなります。払い打つような動きをしても、バンスが邪魔をせずクリーンに打てるメリットがあります。
逆にバンカーではバンスの出っ張りが少なくなるので、砂にヘッドが潜りやすくなってしまいます。
もちろん芝の上から打ったときも同様で、ヘッドが手前に落ちるとバンス角が小さいウェッジは地面に刺さりやすくなってしまうデメリットもあります。
バンス角のメリットとデメリットを理解してラウンドしよう
それぞれの形状の違いから、ハイバウンスのモデルではバンスが邪魔をしないハンドファーストの強いスイングをする人、ローバウンスではハンドファーストが弱いスイングをする人が使うといいでしょう。
使う場面によっても使いやすさが変わってきますので、ウェッジにどんな機能が欲しいか吟味してウェッジのバンス角を選びたいですね。