アイアンをティーアップして打つ練習をしよう
普段アイアンはどんなポイントを意識して練習していますか?
飛距離を出すためのクラブではないアイアンでは、狙った方向に打つ、狙った飛距離を打つ、という2つがものすごく大切なポイントになりますよね。
そのためには毎ショットごとに弾道やズレが出てしまうと、ショットが揃わなくなってしまいます。そんなアイアンショットの精度を上げるために、アイアンをティーアップして打つ練習を紹介したいと思います。
アイアンのティーアップショット練習のティーの高さは?
アイアンをティーアップして打つ練習をするとき、ティーの高さを見てみましょう。これは厳密に決まっているわけではありませんが、ドライバーと同じくらいで大丈夫です。
パー3のホールでティーショットをするくらいの高さだと、ラウンドではいいんですが練習の目的と少し離れてしまいます。そのためティーの高さはドライバーと同じくらいにセットしてアイアンの練習をしてみましょう。
アイアンのティーアップショット練習で使うクラブは?
アイアンをティーアップして練習するとき、使うクラブはピッチングウェッジや9番アイアンなどのショートアイアンが最適です。
高めのティーアップだとショートアイアンでも長く感じられる場合がありますので、そんなときはグリップを思いっきり短く持ってショットしてみてください。
アイアンのティーアップショット練習で意識するポイントは?
アイアンをティーアップして打つ練習で、ティーの高さと使うクラブが決まったら、あとは注意したいポイントを押さえて練習するだけです。どんな練習でもそうですが、ただ闇雲に打つ、というだけでは練習の効果が半減してしまいますので、何のための練習なのかを理解して練習に取り組むのが大切なんですよ。
さて、このアイアンをティーアップして打つ練習の意味をまず確認してみましょう。
練習場では人工芝が敷かれていますよね。この人工芝はクラブが手前から入る”ダフり”が起きても芝でヘッドが滑ってくれます。するとクラブはしっかりと抜けてボールはナイスショットに。
でも実際のラウンドではクラブが芝に刺さってしまって、飛距離が全く出ないケースですよね。
ティーアップするとティーを叩いた音や感触ですぐにわかりますので、ヘッドが下から入る「あおり打ち」の矯正に役立ちます。またインパクトのヘッドの形が、ボールへの挙動としてダイレクトに表れます。自分が目指すべきスイングがボールで確認しやすいメリットがあるんです。
スイングの強さ
アイアンをティーアップするときスイングはハーフショットで行います。
それは正しいスイングを身に着けるためのスイングなので、フルスイングをしてしまっては正しいスイングをするのが難しくなるためです。
トップからフィニッシュでは腕が地面と水平になる高さまででじゅうぶんです。
打ち出し方向
次に打ち出し方向に気を配っていきましょう。
自分の持ち球がドローボールならば、正面よりもやや右に。フェードボールが持ち球なら正面よりやや左に打ち出しましょう。打ち出し方向が一定になるよう、インパクトの瞬間のフェース向きに注意して1球ずつ丁寧に打つようにします。
ボールの高さ
アイアンをティーアップして打つ練習では、ボールの高さがまずは一定になるように打ってください。これはインパクトのときのフェースの角度を一定にする効果を狙ってのものです。
もちろんティーアップしてあるからと言って、下からあおるような打ち方は厳禁。アイアンを打つときと同じように緩やかなダウンブロー軌道を心掛けていきます。
ヘッド軌道
ヘッド軌道もイントゥイン、インサイドアウト、アウトサイドインなど自分がマスターしたいヘッド軌道を意識してスイングしていきます。このときヘッドの軌道によってボールの曲がり幅が変わってくるので、ボールに対してヘッドをどの方向から入れて、どちらに抜くか、を決めて練習しましょう。
極端なヘッド軌道を試してみて、ボールの曲がり幅などを確認しておくのもいいでしょう。
アイアンをティーアップして打てばアイアンショットが揃う!
ハーフショットでアイアンをティーアップして練習しているゴルファーは、そこまで多くありません。
それは皆さんフルショットの練習ばかりしているからなんですよね。でもティーアップしたボールをハーフショットで、方向性とボールの高さ、弾道を気にして練習を重ねてみてください。
方向性や縦の距離感が良くなって、アイアンショットが安定してくるはずですよ。千里の道も一歩から、とも言いますので、地道にハーフショットでアイアンのスイングを作っていきましょう。