カット打ちの原因と直し方~前編~
飛距離が出ない、スライスでボールが曲がる、などのゴルファーを悩ませるミスが多くでるカット打ちと言われる打ち方。このカット打ちに悩んでいるゴルファーも多いのではないでしょうか。
今日はカット打ちの直し方とそのチェックポイントをおさらいしていこうと思います。
カット打ちが修正できればボールは真っ直ぐ飛んでいきますし、飛距離もグングン伸びて行ってくれるでしょう。これであなたも脱カット打ち!?
カット打ちってそもそも何なの?
カット打ちとはそもそも何なのかを正しく理解しておきましょう。
ボールを打つ瞬間の図を見ていきましょう。ボールを打ちたい方向に対して、ヘッドが外側から内側へ抜けていく打ち方になります。
このとき飛球線は真っ直ぐ正面を向いていますが、飛球線が外側を向いている場合は真っ直ぐスイングをしてもカット打ちになってしまいますので注意。
基準となるのは自分が向いている方向ではなく、ボールが飛んでいく方向に対して、ヘッドがどちらから入っているかが基準になります。
このカットの度合いがごくわずかならばフェードボールとして武器にもなりますが、自分でコントロールできないとショットが乱れる原因にしかなりません。
カット打ちで出るボールの弾道
ボールが飛んでいく方向に対して、ヘッドが外から入るカット軌道。
このカット打ちではボールが右へ曲がるスライスボールになります。またスライスボールはバックスピンが多いという特徴がありますので、高く上がりやすくなって飛距離が出ません。
カット打ちになるとスライスが出ますので、それを嫌うゴルファーはボールを左へ運ぼうという意識が働きます。そこでフェースが強くかぶればひっかけやチーピンなどのミスも出やすくなる特徴があります。
スライスも出るしチーピンも出る、というゴルファーはカット打ちになっている可能性もありますのでぜひチェックしてみてくださいね。
カット打ちの原因はアウトサイドインのヘッド軌道
このカット打ちになる原因はただ1つ。
それはヘッドの軌道がアウトサイドインになっていることです。
多くのスライスに悩むアマチュアゴルファーは、アウトサイドインのスイングを狙って行っているわけではありません。
飛距離が伸ばしたい!ドローボールが打ちたい!と思いながらもアウトサイドインのヘッド軌道になっているのを気付けない、もしくは直し方が分からない状態なんです。
スイングがアウトサイドインになる原因①袈裟切りスイング
スイングがアウトサイドインになる原因の1つ目は、袈裟切りスイングになっていることが挙げられます。
スイングを正面から見たときに、右肩から左腰へヘッドが抜けているスイング軌道ですね。
この袈裟切りスイングだと、後方から見たときにヘッドが高く遠い位置からボールの外側に向かってインパクトしているのが分かると思います。
このスイング軌道だと例え飛ばしたい方向にフェースが真っ直ぐ向いてインパクトをしても、ヘッドの軌道が外から内に抜けるので、ボールにはスライス回転しかかかりません。
スイングがアウトサイドインになる原因②右肩が高い
スイングがアウトサイドインになる原因として、右肩の位置が高いゴルファーもいます。
ゴルフクラブをグリップすると、右打ちならば左手が上で右手が下になりますよね。
この分、右肩が少しだけ下がっていなければいけません。無理に肩のラインを右肩と平行にしなくても大丈夫なんです。アドレスで「地面を平行」を意識しすぎてしまうと右肩の位置が高くなってしまい、ヘッドが外から入りやすくなります。
またダウンスイングで体が突っ込む人も右肩が高くなりがちです。右肩を極端に下げすぎてしまうとフェースが開いてしまうのでいけませんが、アドレスで右肩を少し下げた状態をキープしてスイングできるようになると、体の突っ込みを抑制させられます。
スイングがアウトサイドインになる原因③フォローを左へ抜く
アウトサイドインのスイング軌道のゴルファーは、持ち球がスライスです。そのため右にボールが曲がってOB、というミスショットが多い特徴があります。
右にボールを打ち出したくないので、手先でボールを左へ引っ張ろうと意識が働いてしまうんですよね。
実はこの左へフォローを抜くのは逆効果になるときも多いんです。フェースをかぶせないように逃がしてフォローを左へ抜けば、アウトサイドインの度合いが高まりスライスが強く。フェースをかぶせてしまえば、ボールが捕まりすぎてチーピンや引っ掛けの原因に。
手先で調整しようとしても、ボールは言うことを聞いてくれないんですね。
カット打ちになる原因を理解しよう
カット打ちには必ずそうなる原因が隠れています。
まずは自分がカット打ちになっている原因を探って、スライスボールが出る原因を理解することが非常に大切です。
原因さえ分かれば自分のどこを修正すれば、カット打ちが直るのかが分かりますからね。
それではカット打ちの原因と直し方~後編~で、カット打ち修正ドリルを紹介していきますよ。