ゴルフボールのスピン系とディスタンス系って何?

ゴルフボールのスピン系とディスタンス系って何?
ゴルフクラブ・ギア

ゴルフボールには種類があって、スピン系ティスタンス系の2つのボールに分かれます。見た目や重さ、色も変わった感じがなく、ゴルフ初心者にとっては何が違うのか疑問に思う方も多いでしょう。

スピン系とディスタンス系のボールについて、特徴を確認してみたいと思います。

スピン系ボールのメリット

ツアープロのほとんどが使っているスピン系ボール。これだけプロからの支持を集めるボールにはさすがにたくさんのメリットがあります。

スピンがよくかかる

名前の通りスピン系ボールはスピンがよくかかります。これはアイアンやウェッジでバックスピンがかけやすく、グリーンのピンをピンポイントで狙えます。

余分に転がらないので狙った場所にボールを止めやすく、グリーンからボールがこぼれてしまうのを防いでくれます。意図的にスピンを多くかけて、グリーンに落ちてからバックスピンでボールを戻すテクニックはスピン系のボールならではの技術です。

曲げる方向や幅をコントロールしやすい

上級者ともなれば、左右どちらにもボールを曲げてコースを攻略する方が増えてきます。スピン系ボールは狙った方向にボールを曲げやすく、曲がり幅のコントロールも容易になります。

ハーフトップでもフェースにボールが乗りやすい

アプローチショットでハーフトップが出てしまう場合がありますが、こんなミスショットでもフェースにボールが乗りやすくなります。実はアプローチでのトップのミスは、グリーンの反対側まで飛んでいってしまう致命的なミスショット。しかし外側が柔らかい構造のスピン系ボールはフェースにボールが乗せやすく、アプローチのミスを最小限に押さえてくれます。

スピン系ボールのデメリット

メリットがたくさんあるスピン系ボールですが、同時にデメリットもあります。スピン系ボールのデメリットとは・・・?

値段が高い

スピン系ボールは構造が4層以上のボールが多く、製造に多くの手間とコストがかかります。そのために値段は1個500円以上するような高級ボールも少なくありません。

ボール1つで18ホール回れればいいのですが、ゴルフを始めたばかりの人にとってはOBや池ポチャなどのリスクが高いんです。値段が高いボールはちょっと敬遠してしまいますよね。

スピンが多いので元々スピン量が多い人は飛距離が落ちる

スピンが入りやすいというメリットがありましたが、これがドライバーショットになると逆にデメリットになるケースもあります。ドライバーショットではスピン量は少ない方が飛びます(適正スピン量は2200~3000回転くらい)。スイングの違いによって、元々スピン量が多い人が使うと飛距離が落ちる場合もあります。

ディスタンス系ボールのメリット

英語で「距離」「道のり」といった意味を持つディスタンス。名前の通り飛距離が出るのが最大のメリットでもあるディスタンス系ボールのメリットを見ていきましょう。

飛距離が出る

ディスタンス系というくらいなので、一番のメリットはこちらの飛距離です。柔らかい中身に硬い外側で作られています。ボール全体がたわんで、その反発力で勢いよくボールが飛んでいきます。

また外側が固いためにスピン量が減ります。このスピン量が多すぎると、飛距離をロスする原因にもなりますのでディスタンス系ボールは飛距離が稼げるんですね。

値段が安い

ディスタンス系ボールの多くは2層構造になっています。そのため多層構造となっているスピン系ボールよりも原価が安く製造できるメリットがあります。原価が安ければそれだけ売価にも反映させやすく、値段が安くゴルファーに届けられるのです。

スピン系では1ダース6,000円以上するものもありますが、ディスタンス系ボールは1ダースで2,000円いかないものもあります。

中には高価なディスタンス系ボールもありますが、多くはお値打ちに手に入れることができます。

ディスタンス系ボールのデメリット

ディスタンス系ボールはお値打ちで手に入れやすいので、初心者に勧められるケースも多いのですがデメリットもあります。デメリットについてきちんと理解しておきましょう。

スピンでボールを止められない

ディスタンス系ボールはスピンが入りにくくなっています。それは硬い外側のカバーのため、スピンが入りにくい構造になっているんですね。

するとウェッジでグリーンを狙ったショットが、ボールが止まってくれずグリーンからこぼれてしまったり、強くスピンをかけてボールをバックスピンさせたりするショットができなくなります。

打感が硬めのものが多い

ディスタンス系ボールはその構造上、打った感触が硬めのボールが多くあります。ゴルファー個人の好みもありますが、しっかりフェースに食いつくようなソフトな打感はディスタンス系ボールではなかなか出しにくいようです。

スピン系とディスタンス系のメリット/デメリットを知っておこう

スピン系とディスタンス系、それぞれのボールのメリットとデメリットを見てみました。

どちらのボールが優れているというわけではなく、自分がボールに求める性能を理解した上で、ボール選びをしていくようにしましょう。上級者はコントロールがしやすいスピン系、初心者は安価で飛距離も出しやすいディスタンス系がそれぞれ人気が高いところになります。

しかしこれは絶対ではありませんので、正しくメリットとデメリットを知って自分なりにボール選びをするように心がけましょう。

とや

こんにちは、ライターのとやです。ゴルフに関するお役立ち情報やギア、コーデに至るまで幅広く発信していきます。初心者向けのことから、ちょっとコアな話まで、「読ん...

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