つま先上がりでボールが左に飛ぶ原因
つま先上がりのライではボールが左に飛びやすいと言われています。
そう言われているのは知ってるけれど、なんでだろう?
と疑問に思った方はいませんか?
ここではつま先上がりでボールが左に飛んでしまう理由を解説していきたいと思います。
アイアンをソールしてボールが飛んでいく方向をチェック
つま先上がりのライでボールが左に飛んでしまう原因をチェックするとき、まずアイアンをソールしてボールが飛んでいく方向を理解すると分かりやすくなります。
飛んでいく方向を見やすくするために、アイアンのフェースに棒をあててみました。
ここからトゥアップさせていくとフェース面がどんどん左を向いていくのが分かりますね。逆にトゥダウンさせていくとフェース面は右に向いていきます。
ボールはインパクトした瞬間のフェース向きにボールは飛び出していくので、フラットなライではボールはまっすぐ飛んでいきます。
でもトゥアップやトゥダウンをすれば、それだけボールの飛び出し方向がずれていくことになるんです。
つま先上がりのライでソールをするとフェースが左を向く!
ここまでくればもうお分かりかと思います。
つま先上がりではボール側が高いため、トゥアップの状態でのアドレスの形になっています。
つま先上がりのライでは普通にアドレスをして、地面に対してまっすぐアイアンをソールすると、ボールは左に飛んでしまいます。
つま先上がりではフェースは左を向くんです。
つま先上がりのライではボールは左に行きやすい、なんて言われていますが「必然的に左に行くようになっている」というわけなんです。
つま先上がりではロフトの大きさで左に行く度合いが変わる
さてここで考えて見たいのが、打つクラブのロフト角についての違いです。さすがにパターでショットをする人は聞いたことがありませんが、つま先あがりのライからパターで打ったと仮定すると、そのロフト角はおよそ4度。
パターの場合はどれだけトゥアップやトゥダウンにしたとしても、フェースの向きはあまり変化がありません。
逆に56度や58度などの大きなロフト角のウェッジでつま先あがりのライから打ったときを見てみましょう。
ウェッジではヘッドの角度を変えてみるとフェース面の方向の変化が顕著に出ます。
このことからつま先上がりでのライでロフトが大きければ大きいほど、左にボールが飛んでいく度合が高いということになりますよね。
だからこそ「つま先あがりでライが悪いから」と言ってロフト角の大きなクラブを選択してしまうと、逆にボールが狙ったところよりも大きく左へ飛んでしまう原因にもなるんです。
つま先上がりのライの打ち方は横に出すだけでもOK
つま先上がりのライの打ち方は、小さなスイングでしっかり当てる打ち方が基本となります。しかし飛距離をしっかり出すショットでは失敗する確率が高いのが難点です。
つま先上がりのキツい傾斜に打ち込んでしまった場合には、ワンペナルティだと言い聞かせて横に出すだけというマネジメントをした方がベターな場合も。
つま先上がりのライからミスにミスを重ねて大怪我をする可能性もありますので、安全に脱出することに重点を置きましょう。
つま先上がりのライで前に進みたいならロフトの立ったクラブで
つま先上がりのライで、少しでも前に進みたい、飛距離を出したい、という場面では、ロフトがなるべく立ったクラブで挑みましょう。
ロフトが立てば立つほど、ボールは左に行きにくくなるため、ロフトの大きなクラブよりも狙いやすくなります。
ライに応じてユーティリティや5番アイアンなどの大きいクラブを使って、上から打ち込んでいくようにスイングをするといいでしょう。
ここでももちろんミスショットの確率が高くなるため、なるべくクラブを短く持ってコンパクトなスイングを意識してください。ボールはなるべく低いボールを打つようなイメージを持っておくと、ショットの成功率が高くなってくれるはずです。
つま先上がりのショットをコントロールしてマネジメントに役立てよう
ティーショットを曲げてしまって、左の斜面にボールが引っ掛かっているような場面って、アマチュアゴルファーならば1ラウンド中に何度も目にする光景です。
そんなシチュエーションでは、多くの場合がつま先上がりからのショットを余儀なくされますよね。
つま先上がりではボールが左に行きやすいのでその特性を理解して、出球をコントロールしてみましょう。
ボールが左に飛び出していく理由が分かれば、コースでもきっと役に立ってくれるはずです。