ショットの良し悪しを決めるミート率って何だろう?
ドライバーの試打などをするとき、ゴルフの弾道測定器で計測した経験がある方も多いのではないでしょうか。
ゴルファーならやっぱり自分がどんなボールを打っているのか、知りたくなるのは当然ですよね。
そこでゴルフの弾道測定器では、飛距離はもちろんのこと、スピン量やサイドスピン量、ボールスピードなどさまざまな数値が計測できます。機器によって多少の差はありますが、その中の1つに「ミート率」というものがあるのをご存知でしょうか。
これはショットの良し悪しを決める大切な指標の1つなのですが、このミート率って一体何なのでしょうか。またどれくらいミート率があればいいのか見みましょう。
ミート率って何なの?
ミート率が高い方が良い、というのは何となく知っているけれど、詳しくどんなものなのか分からないという方も多いでしょう。
ミート率とはゴルフクラブのスイングパワーをどれだけボールに伝えられているのか、を数値化したものです。すなわちミート率が高いほど高率のいいインパクトをしていることにつながりますし、逆にミート率が低ければインパクトの効率が悪いと言えます。
ミート率の計算方法をチェック
効率のいいインパクトを目指すにはミート率が高い方がいいのですが、このミート率の求め方を見てみましょう。
ミート率の求め方は
ミート率 = ボール初速 ÷ ヘッドスピード
となります。
そのためボール初速が59m/s、ヘッドスピードが42m/sである場合のミート率は、59÷42=1.40476・・・ という計算になります。
プロゴルファーのミート率とアマチュアゴルファーのミート率
ちなみにこのミート率ですが、プロゴルファーやアマチュアの一般的な数字がどれくらいになるのか見てみましょう。
ミート率 | |
限 界 値 | 1.56 |
プロゴルファー | 1.5前後 |
アマチュア | 1.3~1.4程度 |
そのため先ほどの計算式で、ヘッドスピード42m/sのゴルファーがいるとすると、プロゴルファー(ミート率1.49で計算)ならばボール初速は62.5m/sという数値をたたき出します。
逆にアマチュアのミート率が1.35程度だとすると、ボール初速は56.7m/sしか出ていないことになりますね。
またここから理論上、ヘッドスピード×4でドライバーの飛距離が求められます。
ヘッドスピードが42m/sでも、ミート率が1.49ならば、250ヤードを超えるビッグドライブが期待できるということなんですね。しかしミート率が1.35まで下がると226.8ヤードとなってしまうんです。
このヘッドスピード42m/sという数字は、一般的な男性アマチュアゴルファーや女子プロゴルファーに近い数字です。
ミート率アップには芯で捉えるのが大切
つまるところミート率と言うのは、ヘッドスピードに対してボール初速がどれくらい出ているのか、を表す数値なので、しっかりと芯で捉えてあげなければミート率アップは望めません。
逆に言えばミート率をアップさせられれば、ヘッドスピードは変わらなくても飛距離を大きく伸ばすことが可能な場合も。ヘッドスピードが42前後で、ドライバーの飛距離が220ヤードから230ヤードくらい、というゴルファーも少なくないはずです。
こうした方はミート率をアップさせれば、まだまだ飛距離が伸びる余地が残されているんですよ。
フェース面を飛ばしたい方向にきっちり向けよう
ミート率アップのためには芯で捉えるのも大切な要素ですが、もう1つ大切なポイントがあります。
それはボールとフェースを正面衝突させることです。
ボールを飛ばしたい方向に、真っ直ぐフェースが向いているかが大切です。力を逃がさずにインパクトできるようになると、夢のミート率1.5超えが見えてくるかも!?
ゆっくりとスイングして正しいインパクトでミート率アップ!
芯でしっかりとらえる、そして飛ばしたい方向に真っ直ぐフェースを向けてあげる、この2点ができるようになると、大きく飛距離を伸ばせるようになってくるでしょう。
しかし頭で分かっていてもなかなか上手くいかないのが、ゴルフの面白いところでもあり難しいところでもありますよね。
そのためミート率を上げるために、ゆっくりとスイングしてインパクトの形を確かめながら打ち込むのをおすすめしたいと思います。
ゆっくりスイングしても、シャフトのしなりを使ってタイミングよくボールが打てれば分厚いインパクトが作れます。またフェースの向きもフルスイングに比べれば揃えやすいですし、芯に当てるようにイメージがしやすくなります。
そのためゆっくりとスイングしてショットをする練習は、効率のいいインパクトを作るのに適しているんです。
じっくりインパクトの形にこだわって、ミート率アップを目指してみませんか?