ゴルフクラブの振動数って何?
ゴルフクラブには色々な数値がありますよね。
ロフト角やシャフト硬さ(フレックス)、ライ角、トルク、重量などもそうですね。さてそこであまり一般的ではないゴルフクラブの『振動数」というものがあるのをご存知でしょうか。
この振動数とは一体どんなものなのか、チェックしていきたいと思います。
ゴルフクラブの振動数ってなんの数字なんだろう?
まずゴルフクラブの振動数とは? という部分から解説していきたいと思います。
ゴルフクラブに刺さっているシャフトの硬さだと認識していただければ大丈夫です。そのためクラブのヘッドの「何か」を表すものではなく、シャフトの硬さ見るためのものなんですね。ただヘッドの重さも関わってきますので、厳密にヘッドが関係ないかと言われるとそうではないのですが・・・。
さてシャフトの硬さとなると有名なのが「フレックス」ですよね。振動数はこの「フレックス」とはちょっと違うんです。
振動数はCPMという単位であらわされるもので、この数字が大きければ大きいほどシャフトが硬いという判断をします。
振動数の測り方は?
振動数がフレックスとは少し違うのは、計測方法にあります。
グリップ部分を固定して、ヘッドの先を”ビヨン!”と弾きます。そこでシャフトが1分間にどれだけ振動しているか、を計測していきます。
シャフトの硬さを表す「フレックス」では、SやRなど硬さによって統一基準がありません。そのためA社のSシャフトよりもB社のSRシャフトの方が硬い、というケースも見られます。
しかし振動数であれば、数値で明確にシャフトの硬さをジャッジできるというメリットがあるんです。
振動数と振り心地は一緒なのか?
フレックスにとらわれず、統一の基準でシャフトの硬さが分かる振動数ですが、振動数が同じならば振り心地は全て一緒になるのかと言われると実はそうではありません。
シャフトにはキックポイントというものがあって、シャフトの先がしなる先調子、シャフトの元がしなる元調子、中間の中調子などがあります。
グリップ部分を固定して振動させているため、振動数が同じ場合元調子の方が硬く感じられます。
振動数はクラブの長さによっても変わってくる!
こちらの振動数ですが、シャフトの調子だけでなく、シャフトの長さでも変わってくるので注意が必要です。ドライバーを例にとってみると、45.75インチのドライバーと45.25インチのドライバーでは振動数が変化します。
動画のように定規で小学生のころ遊んだ記憶がある方も多いですよね。
長く伸ばせば振動の幅が大きくゆっくりに。短くすれば振動の幅が小さく早く。クラブの振動数もこれと同じ原理です。短い方が振動数が少なくなる傾向にありますね。逆に言えば同じ振動数であれば、短い方が硬く感じられるんです。
振動数の目安はあるの?
振動数についてはあくまで目安ではありますが、フレックスに応じて「これくらいの振動数のものが多いかな?」というところはあります。あくまでも目安となるので、この範囲を超えるものもあります。
振動数が大きくなればシャフトは固くなる
振動数が大きくなれば、それだけシャフトは固くなってきます。
ただそれだけではなく、他の要素によっても左右される部分が大きいので、シャフト選びの1つの指標として覚えておけるとギアへの理解度が深まるかもしれませんね。