グリーンの硬さを表すコンパクションって知ってる?
「コンパクション」という言葉をご存じですか?
ゴルフ場のマスター室の前に掲示してあるのを覚えている方も多いかもしれませんが、今日はこのコンパクションについて解説してみたいと思います。
コンパクションとは何なのか、数字の大きさは何を表しているのか、などをチェックしていきましょう。これを知っておくとちょっとだけコース攻略の手助けになってくれるかもしれません。
コンパクションとはグリーンの硬さを表している!
コンパクションというのはグリーンの硬さを表しています。
数字が大きければ大きいほど硬いグリーンに、数字が小さければ小さいほど柔らかいグリーンになっていきます。
コンパクションを計測するのは「コンパクションメーター」という専用の機械です。「土壌硬度計」の名前で販売されているもので、元にバネがついた鉄の針をグリーンに刺し込み、反発力を計測して硬さを測っているんです。
プロの試合ではコンパクションは12~14くらいに設定されている
コンパクションはプロゴルフの試合では大体12~14くらいの硬さに設定されています。プロゴルフの試合をテレビで見ていると、軽くボールをチョン!と押しただけなのに、まるで氷の上を滑っていくようにボールが転がり続ける場面を目にします。
あのようなグリーンは非常に硬いグリーンに仕上げられていると言えるんですね。
一般営業のゴルフ場ではコンパクションは10~11くらいに設定されている
一般営業のゴルフ場では10~11くらいにコンパクションが設定されています。プロの試合よりも柔らかくグリーンが仕上げられているんですね。
難易度調整の目的もありますが、グリーンを硬くしすぎると芝の根を痛めてしまうため、芝へのダメージを低く抑えるという目的もあります。
コンパクションの硬さによってグリーンにはどんな特徴が出る?
コンパクションが硬ければ硬いほど、グリーン面が硬くなりボールが止まりにくくなります。パットも弱いタッチで転がってしまうため、距離感を合わせるのが難しいと言えますね。
またグリーンが硬くなると、セカンドショットなどでボールが着弾してもピッチマークが付きにくくなるという特徴もあります。
コンパクションが低いとその逆で、グリーン面が柔らかくなり、ボールが止まりやすいグリーンになります。パッティングもボールが思ったほど転がらず「グリーンが重い」という状態になります。
当然柔らかいグリーンになるためピッチマークも付きやすくなります。
コンパクションを目安にしてグリーンを攻略しよう
グリーンの硬さを表すコンパクションですが、コンパクションはマスター室前などに掲示されているところが多いです。
スタート前にコンパクションを確認して、硬ければセオリー通り手前から、柔らかければピンをデッドに狙って行く、など戦略も立てやすくなりますね。
コンパクションを目安にしてグリーンを攻略してみましょう。